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    受難の時代を生き抜くために

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    75:清水茂著『翳のなかの仄明り』書肆青樹社

    • 2015/06/17
    • 07:03
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    直観と思索のアンソロジー~~~~~~~~~~個別のなかへの〈全一〉の現れを知る瞬間、私たちはよろこびによって創造する。そこには無数に変容するよろこびと感謝との芸術の誕生がある(P13)~~~~~~~~~~本書はフランス文学者で詩人の清水茂氏による詩論集である。2004年、書肆青樹社刊。Ⅰ 詩、生きることⅡ 書くという行為Ⅲ 同意のよろこびから成る。詩にまつわる直観と思索のアンソロジーとなっており、著者の...

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    42:清水茂個人詩誌「エウリディケⅣ」野火止書房

    • 2014/08/31
    • 06:22
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    人生の詩(うた)~~~~~~~~~~宇宙の全体をつつみながら宇宙そのものであるこのひろがり(「ジオットーの青のような」P64)~~~~~~~~~~「エウリディケ」について1980年6月に発行された第4号には、15歳で夭逝したフランスの女流詩人サビーヌ・シコーの詩7篇、ドイツ文学者の助廣剛氏による詩7篇、清水氏の詩5篇を収める。サビーヌ・シコーの詩はあどけなく、やさしく、繊細で、揺れている。思春期特...

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    41:清水茂個人詩誌「エウリディケⅢ」野火止書房

    • 2014/08/30
    • 07:13
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    詩が生まれる場所~~~~~~~~~~春のなかには死の匂いがある。死の伝言が 大地から朽ち葉の湿りから枝々から たちのぼる。そうだ、この匂いのなかからしか生命が現れ出ることはないのだ、この疼(うず)きのなかからしか歓喜は生まれてこないのだ(「詩法の幻想曲『春の嵐』」P57)~~~~~~~~~~「エウリディケ」について1979年12月に発行された第3号には、フランスの詩人マルセル・マルチネの「愛の詩集...

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    40:清水茂個人詩誌「エウリディケⅡ」野火止書房

    • 2014/08/30
    • 06:45
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    愛しきものとの永遠~~~~~~~~~~庭を横切る敷石の道におまえの足音がもうきこえないこの午後すべてはおまえのまなざしが触れたことの記憶に堪えて新しい季節をととのえようとしている(「マリゴールド」P48)~~~~~~~~~~「エウリディケ」について1979年6月に発行された第2号には、詩人・片山敏彦の未発表詩稿から詩20篇と、事故で亡くした4歳の愛娘についてうたった清水氏の連作「逝いた娘のための十...

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    37:清水茂個人詩誌「エウリディケⅠ」野火止書房

    • 2014/08/22
    • 18:12
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    自らの真実をうたう~~~~~~~~~~もし私のうたになにかの力があるならば、私は深淵の底に無事に降りてゆくこともできよう(モンテヴェルディ≪オルフェオ≫ P0 題詩)~~~~~~~~~~「エウリディケ」は、フランス文学者で詩人の清水茂氏が発行した個人詩誌である。1978年12月に第1号を出し、1980年6月の第4号をもって終刊となった。創刊の理由を清水氏は「現代日本の詩壇の趨勢にかかわりなく、自分の真...

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    15:清水茂著『地下の聖堂 詩人 片山敏彦』小沢書店

    • 2014/06/05
    • 06:00
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    自らの〈詩〉の真実を生き抜く~~~~~~~~~~夏が大空の中に花火のやうにひらききらめく花々は地上に神の衣を飾る。(片山敏彦晩年の詩から・P266)~~~~~~~~~~著者自筆の署名箋入り『地下の聖堂』は、フランス文学者で詩人の清水茂氏による片山敏彦をめぐる随筆である。1988年刊。「片山敏彦によって開示された世界で、私は育った」(P271)と綴る著者と片山の交流は1950年4月、片山の著書『詩心...

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    5:清水茂著『水底の寂かさ』舷燈社

    • 2014/05/26
    • 18:23
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    老詩人が瞠目する「在ること」の不思議~~~~~~~~~~きっと ほんとうに書くべきことなど何もないのだ。在るということの解きがたい不思議を超えるものは何もないのだから。(「夕暮れに」P41)~~~~~~~~~~著者自筆の署名箋が挟み込まれていた『水底(みなそこ)の寂(しず)かさ』は、フランス文学者で詩人の清水茂氏が、2008年にまとめた詩集である。1932年生まれの老詩人は「在ること」の不思議を謳...

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    1980年生まれ。ライターです。

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