宇宙と自己の一致のために
~~~~~~~~~~
魂の 深み から
精神が 宇宙の存在へと 向かい
空間の彼方から 美がほとばしるとき
天の 高みから 命の力が
人の体内へと 流れ入る。
その力は 力強く 作用して
精神の本質と人の存在をひとつにする。(P111)
~~~~~~~~~~
本書は春の復活祭からの1年間、毎週1句ずつ、大宇宙の運行と自己の魂の交感を表す箴言を記した「魂のこよみ」である。ドイツ語原文と日本語訳が見開きで併載されている。その執筆意図について、著者のルドルフ・シュタイナーは原著第2版のまえがきで次のように述べている。
「一年のめぐりは、それ独自のいのちの営みを持つ。
人の魂は、その営みを共に感受することができる。
一年の営みが週ごとに異なって語りかけることを自らに作用させるなら、
人の魂は、そのように共に生きることを通して、
初めて自己自身を正しく見出すだろう。そして、
魂を内側から強める力が目覚めるのを感じるだろう」(P4)
週ごとの箴言は「自然の歩みとの健やかな『一体感』」を体験させ、「そこから生じる力強い『自己発見』が意図されている」(P5)という。たとえ社会的に孤立していることがあっても、本源的には誰もが宇宙を含むこの世界全体そのものだろう。本書は、そのような宇宙と自己の一致をよく感得する手助けになるだろうか。
「広大な 宇宙の彼方から
太陽が 人の感覚へと 語りかけ
魂の奥から 湧きおこる 喜びが
光と ひとつになるのを 見るとき
思考は 自己の枠を 破って
空間のはてまで 広がりゆき
人の存在を 精神の存在と
ゆるやかに 結びつける。」(P9)
「宇宙の 万象に 向かって
おのれを 忘れつつも
おのが 原像を 銘記しながら
育ち行く 人の自我が 語る、
わが身の 枷から 解き放たれて
わたしは あなたの中に
おのれの本質を 探ろう と。」(P13)
「わたしは 自分の本質の極みを感じる、
感性は そう 語り
太陽に 照らされた 世界で
あふれる光と 結ばれる。
そして 澄みわたる 思考に
あたたかさを 贈り
人と 世界を しっかりと
ひとつに 結ぼうとする。」(P15)
「固有の枠から 抜け出して
生まれ出た わたしの自己は
おのれが 時空の 諸力の中での
宇宙の顕現であることを 見出す。
宇宙は いたるところで
神の原像の 似姿である
わたしの姿の 真実を 指し示す。」(P19)
「わたし固有の意志を 忘れさり
夏を告げる 世界の あたたかさが
わたしを 精神と魂の本質で 満たす。
光の中に おのれを失え と
精神の直観が わたしに うながし、
予感は わたしに 力強く 告げる
自分をすてよ 見出すためにこそ と。」(P25)
「精神の贈りものを 内界で守れ と
予感が わたしに 厳格に命じる。
魂の根底で 実りゆく
神の 豊潤な たまものが
自己の果実を もたらすように。」(P39)
「あらたに 受けとめたものを
ひそやかに 思い出に 包むこと、
それが わたしの勤めの 更なる目標。
こうして 強められた おのれの力は
わたしの内に 喚起され 育ちながら
わたしに わたし自身を与えるだろう。」(P45)
「おのれの内に 力強く
思考の 光を 輝かせ
宇宙の精神の 源から 力を汲んで
体験に 意味を 与えること。
それは 夏が わたしに のこした宝
秋のやすらぎ そして 冬の希望。」(P65)
「わたしは おのれの力が 実り力づき
わたしを 世界に与えるのを 感じる。
わたしは 自分の本質が 力を得て
織りなす 運命の中で
明るみへと 向かうのを 感じる。」(P71)
「わたしに はたして 認識できるのか
生成へと 勢いづく 魂の中に
ふたたび 見出される 存在を?
わたしは 感じる、個別の自己が
宇宙の自己の 一部となり 謙虚に
全体の中で生きる力を 得たことを。」(P77)
「世界の冬の夜に 精神の光を 担おうと
わたしの心は 浄福な勤めにいそしむ。
すると 輝く 魂の萌芽が
世界の根底に 根づき
神の言葉が 感覚の闇を貫いて
あらゆる存在を 照らし 響きわたる。」(P81)
「まるで魔法が解けたように わたしは
魂の胎内に 子の姿の精神を 感じる。
聖なる 宇宙の 言葉が
心の 清らかな 輝きの中に
天の 希望の果実を 産んだ。
それは わたしの存在の 神的根底から
嬉々として生い育ち 宇宙に満ちる。」(P83)
「魂の 創造する 力が
心の底から 湧きいで
人の 営みの中の 神々の力を
燃えたたせて 正しく 作用させる。
その力は 人の 愛と活動の中に
みずからを 形づくっていく。」(P89)
「魂の 深み から
精神が 宇宙の存在へと 向かい
空間の彼方から 美がほとばしるとき
天の 高みから 命の力が
人の体内へと 流れ入る。
その力は 力強く 作用して
精神の本質と人の存在をひとつにする。」(P111)
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魂の 深み から
精神が 宇宙の存在へと 向かい
空間の彼方から 美がほとばしるとき
天の 高みから 命の力が
人の体内へと 流れ入る。
その力は 力強く 作用して
精神の本質と人の存在をひとつにする。(P111)
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本書は春の復活祭からの1年間、毎週1句ずつ、大宇宙の運行と自己の魂の交感を表す箴言を記した「魂のこよみ」である。ドイツ語原文と日本語訳が見開きで併載されている。その執筆意図について、著者のルドルフ・シュタイナーは原著第2版のまえがきで次のように述べている。
「一年のめぐりは、それ独自のいのちの営みを持つ。
人の魂は、その営みを共に感受することができる。
一年の営みが週ごとに異なって語りかけることを自らに作用させるなら、
人の魂は、そのように共に生きることを通して、
初めて自己自身を正しく見出すだろう。そして、
魂を内側から強める力が目覚めるのを感じるだろう」(P4)
週ごとの箴言は「自然の歩みとの健やかな『一体感』」を体験させ、「そこから生じる力強い『自己発見』が意図されている」(P5)という。たとえ社会的に孤立していることがあっても、本源的には誰もが宇宙を含むこの世界全体そのものだろう。本書は、そのような宇宙と自己の一致をよく感得する手助けになるだろうか。
「広大な 宇宙の彼方から
太陽が 人の感覚へと 語りかけ
魂の奥から 湧きおこる 喜びが
光と ひとつになるのを 見るとき
思考は 自己の枠を 破って
空間のはてまで 広がりゆき
人の存在を 精神の存在と
ゆるやかに 結びつける。」(P9)
「宇宙の 万象に 向かって
おのれを 忘れつつも
おのが 原像を 銘記しながら
育ち行く 人の自我が 語る、
わが身の 枷から 解き放たれて
わたしは あなたの中に
おのれの本質を 探ろう と。」(P13)
「わたしは 自分の本質の極みを感じる、
感性は そう 語り
太陽に 照らされた 世界で
あふれる光と 結ばれる。
そして 澄みわたる 思考に
あたたかさを 贈り
人と 世界を しっかりと
ひとつに 結ぼうとする。」(P15)
「固有の枠から 抜け出して
生まれ出た わたしの自己は
おのれが 時空の 諸力の中での
宇宙の顕現であることを 見出す。
宇宙は いたるところで
神の原像の 似姿である
わたしの姿の 真実を 指し示す。」(P19)
「わたし固有の意志を 忘れさり
夏を告げる 世界の あたたかさが
わたしを 精神と魂の本質で 満たす。
光の中に おのれを失え と
精神の直観が わたしに うながし、
予感は わたしに 力強く 告げる
自分をすてよ 見出すためにこそ と。」(P25)
「精神の贈りものを 内界で守れ と
予感が わたしに 厳格に命じる。
魂の根底で 実りゆく
神の 豊潤な たまものが
自己の果実を もたらすように。」(P39)
「あらたに 受けとめたものを
ひそやかに 思い出に 包むこと、
それが わたしの勤めの 更なる目標。
こうして 強められた おのれの力は
わたしの内に 喚起され 育ちながら
わたしに わたし自身を与えるだろう。」(P45)
「おのれの内に 力強く
思考の 光を 輝かせ
宇宙の精神の 源から 力を汲んで
体験に 意味を 与えること。
それは 夏が わたしに のこした宝
秋のやすらぎ そして 冬の希望。」(P65)
「わたしは おのれの力が 実り力づき
わたしを 世界に与えるのを 感じる。
わたしは 自分の本質が 力を得て
織りなす 運命の中で
明るみへと 向かうのを 感じる。」(P71)
「わたしに はたして 認識できるのか
生成へと 勢いづく 魂の中に
ふたたび 見出される 存在を?
わたしは 感じる、個別の自己が
宇宙の自己の 一部となり 謙虚に
全体の中で生きる力を 得たことを。」(P77)
「世界の冬の夜に 精神の光を 担おうと
わたしの心は 浄福な勤めにいそしむ。
すると 輝く 魂の萌芽が
世界の根底に 根づき
神の言葉が 感覚の闇を貫いて
あらゆる存在を 照らし 響きわたる。」(P81)
「まるで魔法が解けたように わたしは
魂の胎内に 子の姿の精神を 感じる。
聖なる 宇宙の 言葉が
心の 清らかな 輝きの中に
天の 希望の果実を 産んだ。
それは わたしの存在の 神的根底から
嬉々として生い育ち 宇宙に満ちる。」(P83)
「魂の 創造する 力が
心の底から 湧きいで
人の 営みの中の 神々の力を
燃えたたせて 正しく 作用させる。
その力は 人の 愛と活動の中に
みずからを 形づくっていく。」(P89)
「魂の 深み から
精神が 宇宙の存在へと 向かい
空間の彼方から 美がほとばしるとき
天の 高みから 命の力が
人の体内へと 流れ入る。
その力は 力強く 作用して
精神の本質と人の存在をひとつにする。」(P111)
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