視覚を通じて学ぶ

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有為転変の歴史の中で、
赤裸々な人間の生きざまと
魂の叫びを伝える人類の宝(P3)
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『創価大学重宝展』は、東京・八王子にある創価大学が、入卒業式などに使う「池田記念講堂」の落成を記念して開催した企画展の図録である。1991年刊。ベートーヴェンやゲーテの自筆書簡、ホイットマンやリルケが献辞を書き入れた著作など、西欧の歴史的人物の自筆を中心に紹介している。ユゴーとナポレオンのコレクションが多いのは、同大の創立者・池田大作氏の好みを反映したものか。

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企画展は「普段、目に触れることのない〝人類の精神の遺産〟ともいうべき品々を展覧に付すもので、視覚を通じ学ぶことのできる貴重な機会」(P3)であったろう。その後、同様の企画展は開かれていないようだが、同大の本部棟では「重宝」の一部を常設展示している。