青年詩人の気負い
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真の詩人は薔薇に似て
そのほのかな芳香で血を忘れさせる
(裏表紙の書き込みから)
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20世紀前半に活躍したフランスの詩人フランシス・ジャムの処女詩集『6つのソネット』である。1891年フランス南西部のオルテーズで自費出版した私家版。「LA FIÈVRE」「LE BON CHIEN」「LA PETITE QUI EST MORTE」「LES BOUQUINS」「LES CERISES」「LA PRIÈRE」の6編を収める。
裏表紙にジャムの自筆で詩が書き込まれている。日付は1892年11月22日。詩集に込めた思いを綴ったもののようで、「真の詩人は薔薇に似て/そのほのかな芳香で血を忘れさせる」等と書いている。当時23歳だったジャムの青年らしい気負いが感じられる。
裏表紙に書かれた自筆の詩
ジャムは1892年と1893年にも私家版の詩集を出す。それらがマラルメやジッド、アンリ・ド・レニエらの目に留まり、1894年にオランドルフ社から詩集を出して正式に文壇デビューを果たす。ジャムが25歳のことだった。その後、1898年に刊行した詩集『明けの鐘から夕べの鐘まで』(メルキュール・ド・フランス刊)で詩人としての地位を確立した。
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真の詩人は薔薇に似て
そのほのかな芳香で血を忘れさせる
(裏表紙の書き込みから)
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20世紀前半に活躍したフランスの詩人フランシス・ジャムの処女詩集『6つのソネット』である。1891年フランス南西部のオルテーズで自費出版した私家版。「LA FIÈVRE」「LE BON CHIEN」「LA PETITE QUI EST MORTE」「LES BOUQUINS」「LES CERISES」「LA PRIÈRE」の6編を収める。
裏表紙にジャムの自筆で詩が書き込まれている。日付は1892年11月22日。詩集に込めた思いを綴ったもののようで、「真の詩人は薔薇に似て/そのほのかな芳香で血を忘れさせる」等と書いている。当時23歳だったジャムの青年らしい気負いが感じられる。
裏表紙に書かれた自筆の詩
ジャムは1892年と1893年にも私家版の詩集を出す。それらがマラルメやジッド、アンリ・ド・レニエらの目に留まり、1894年にオランドルフ社から詩集を出して正式に文壇デビューを果たす。ジャムが25歳のことだった。その後、1898年に刊行した詩集『明けの鐘から夕べの鐘まで』(メルキュール・ド・フランス刊)で詩人としての地位を確立した。
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